2023年・19週
~梅毒、新型コロナウイルス感染症~

2023年05月19日

2023年・19週(5月8日~5月14日)

今週の注目感染症 

■梅毒
梅毒は病原微生物スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマが感染して起こる病気です。
性感染症(STI: Sexually transmitted infection)の一つで、感染経路のほとんどは性的接触ですが、母親から胎児に感染する先天梅毒もあります。
感染後約3週間で感染部位のしこり、鼠径部のリンパ節腫脹(I期梅毒)、感染後3か月以後に手のひら、足の裏や体全体に赤い発疹が出ることがあります(Ⅱ期梅毒)。
治療をしなくても症状は消える場合がありますが、適切な治療をしないと病原菌は消えません。
感染後3年以上経過すると、皮ふ、筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)、心臓、血管、脳などに病変ができて死に至ることもあります(晩期梅毒)。
血液検査で診断でき、治療は抗菌薬が有効です。
気になる症状がある時には、症状が改善した場合でも早めに医療機関(泌尿器科、婦人科、皮膚科など)を受診しましょう。
また予防のためには、性交渉の際(オーラルセックスを含む)、適切にコンドームを使用することが重要です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
令和5年5月8日、新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置づけが5類定点把握対象疾患に移行しました。
一定の基準により選定された定点医療機関から、新型コロナ以外の定点把握対象疾患と同様に、毎週患者数が報告されます。
新型コロナウイルス感染症の定点医療機関からの報告数・定点当たり報告数について、くわしくは 表1(保健所別)表2(年齢階級別)表3(5週前~今週の推移) をご覧ください。

【神奈川県感染症情報センターより参照】
(令和5年5月18日更新)

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