B型肝炎

■病気の説明
B型肝炎は、肝臓の病気です。肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。
B型肝炎ウイルスに感染すると、急性肝炎となりそのまま回復する場合もあれば、慢性肝炎となる場合もあります。感染した人の中には、全身倦怠感、悪心、嘔吐、腹痛、皮膚や眼球結膜の黄染(黄疸)などの数週間続く急性期症状を起こすことがあります。一部、劇症肝炎といって、激しい症状から死に至ることもあります。また、症状としては明らかにならないままウイルスが肝臓の中に潜み、年月を経て慢性肝炎・肝硬変・肝がんなどになることがあります。ことに年齢が小さいほど、症状は軽いかあるいは症状はあまりはっきりしない一方、ウイルスがそのまま潜んでしまう持続感染の形をとりやすいことが知られています。
感染は、肝炎ウイルス(HBs抗原)陽性の母親から生まれた場合や(母子感染)、肝炎ウイルス陽性の血液や体液に直接触れたような場合、肝炎ウイルス陽性者との性的接触などの場合に生じます。

■ワクチンの概要
B型肝炎ワクチンは、ことに小児の場合はB型肝炎ウイルスの感染予防と同時に持続感染を防ぎ、将来発生するかもしれない慢性肝炎・肝硬変・肝がんの発生を防ぐことが目的です。以前から日本では、母子感染予防対策として、肝炎ウイルス陽性の母親から生まれた子には出生後できるだけ早くワクチン接種を行っています。しかし、集団生活や家庭内においても血液や体液を介した感染(水平感染)の可能性が報告されており、この水平感染を予防するためにも、出生した赤ちゃん全員へのB型肝炎ワクチンの接種が積極的に勧められています。
B型肝炎ワクチンは、遺伝子組み換え技術を利用しウイルスの特定遺伝子を酵母由来で産生したワクチンです。副反応は、5%以下の確率で発熱、局所の疼痛、腫脹、発赤、吐き気、頭痛、倦怠感などがみられます。多くは軽度かつ一過性ですが、重大な副反応として、「アナフィラキシー様症状」「多発性硬化症」「急性散在性脳脊髄炎」「ギラン・バレー症候群」「脊髄炎」「視神経炎」「抹消神経障害」の報告があり、1988年~2016年の間に国内で報告されている重大な副反応はそれぞれ0~19例です。


■接種方法
【対象年齢】 平成28年4月1日以降に生まれた、0歳児
【標準的な接種期間】 生後2か月から生後9か月未満
【接種回数】 3回
【接種間隔】
2回目:1回目から27日(4週)以上あける
3回目:1回目から139日(20週)以上あける

※母子感染予防の目的で、健康保険の給付によりB型肝炎ワクチンの投与(抗HBs人免疫グロブリンを併用)を受けたお子さんは、定期予防接種の 対象外となります。
※すでに任意接種で1回あるいは2回B型肝炎ワクチンを接種した場合、残りの回数を定期予防接種として受けることができます。
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